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都市型ファーマシー業態で東京市場に進出したコスモス薬品

九州からチェ―ン展開が始まり、中・四国、近畿、中部にまで出店エリアが拡大してきたコスモス薬品の成長が止まらない。19年5月期には売上高は6000億円を突破、今後東日本でも店舗展開が進めば、売上高は1兆円を超える可能性が大きい。

コスモス薬品は、ルーラルエリアに売場面積600坪を超える大型ドラッグストアを展開、食品構成比も高かった。同社が成長するきっかけになったのは、スーパーマーケットが進出できないような人口の少ない地域に加工食品だけではなく、生鮮食品や日配まで品揃えし、SMの機能を取り込んだことが大きい。ことに九州では、寿屋、ニコニコドーの大手2社が相次出倒産、食品を供給する店舗が一時期少なくなったことも大きく影響している。

東京市場にはサンドラ、マツキヨ、セイジョーの小型店をライバル視

しかし,今年5月から始まった東京での出店は、これまで福岡、大阪、広島などで5店舗展開していた都市型店舗のファーマシーでの出店となった。広尾、中野、西葛西に50坪前後の小型店舗を出店した。その店舗形態は、サンドラッグ、マツモトキヨシ、ココカラファイン(セイジョー)などの医薬品、化粧品などのウェイトの高い店舗フォーマットだ。1店舗当たりの売上高はそれほど大きくないが、利益率の高い店舗だ。DgSチェーンは全般的に利益率の高い企業が多い。逆にいうとDgS業態の高利益体質を支えているのは、この都市型ファーマシー店舗であり、5~6%という日本の小売業には珍しい高収益企業が続出する結果になった。
ところが、DgSチェーンの利益源だった都市型ファーマシー業態を脅かす店舗が現れた。コスモス薬品が東京で出店を始めた小型ファーマシー店舗だ。まだ3店舗だけなので、サンドラやマツキヨの埋もれているが、同店の価格インパクトは大きい。
たまたま買う必要があり、花王の「リンスのいらないメリットシャンプー」の詰め替え用を飼ったのだが、コスモス薬品中野店は、1割引きキャンペーンをやっていたこともあり、税込み約350円。それに対してサンドラッグ約500円、マツモトキヨシ約550円(いずれも税込み)と大きな差がついていた.たった1品でここまで差がついてしまっていると単品購入でも、その差ははっきりわかるし、売れ筋商品を5,6品変えアバ価格差はかなりのものになる。
今コスモス薬品は、東京市場ではほとんど目立たないが、これが都市型ファーマシー店舗でだけで、100店舗、200店舗に増えて来れば、多くの女性がその価格差を知ることになり、それが口コミやSNSに反映し集客力が急増することも考えられる。