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長崎の「蛇踊り」のようなダクトが天に伸びる「サミットストア鍋屋横丁店」

今年3月23日(土)に、東京都で83店舗目となる「サミットストア鍋屋横丁店」が、中野区にオープンした。同店は2018年2月に開店した江原町店、本天沼店{同年10月)、三田店(同年11月)に続く都心型小型店の4号店になる。

サミットストア鍋屋横丁店は、11階建ての集合住宅の1階,2階を使った店舗で、売場面積は2層で918m²(=約278坪)。1階は惣菜や寿司、ベーカリーなどの売場で、即食系商品の購入を目的に来店したお客さまは、そのまま「サミCafe」で食べて帰ったりする。

生鮮食品や日配、調味料、加工食品などは2階に品揃えされており、サラダやカットフルーツ、鮮魚はオープンキッチンで提供されている。時間帯にもよるが、お昼や夕方にはデリカや寿司などを扱う1階のほうが客数が多いのではないか。レジは1階の集中処理になっており、セミセルフレジの入力レジが6台、精算レジ14台が配されている。面白いのは、レジの一部では、レジ担当者が袋詰めまでするようになっていること。これは同店の来店客は高齢者も多く、袋詰めまでして欲しいというニーズが高かったからだ。

天まで伸びる排気ダクト

しかし、サミットストア鍋屋横丁店で驚くのは、その外観にある。同店では1階の駐輪場側に、惣菜などの排気ダクトが設置されている。注目されるのはその長さ。同店のダクトは、どんどん上へ伸びて屋上を超える高さから排気されている。それは装飾こそないが、日本でも各地の中華街などに伝わっている「蛇踊り」の龍のようだ。
最近、飲食店やスーパーマーケットが入る新築ビルや集合住宅は、計画段階から排気ダクトを組み込んで設計している。これは飲食店が複数入っているビルでは揚げ物、焼き物など火を使う料理のニオイが集まると悪臭となり、昔のように低層階から排気すると、近隣からのクレームが殺到してしまうからだ。
たとえ周囲には何もない屋上を超えた位置からニオイを排気しても、そのニオイは薄まるだけで、何らかの影響を残すことも考えられる。したがって今後は、単にダクトを流す伸ばすだけではなく、途中に消臭ゾーンを設けてクリアな空気を排気することが必要になるかもしれない。
ここへきて人口の都心回帰が進むとともに、飲食店だけではなく、コンビニやスーパーマーケットの都心への出店が増えている。そうなると新築物件はいいが、既存物件への出店では、スーパーでも総菜の売上比率が高くなっているため、総菜調理時のニオイの処理が、今後は大きな問題になってくるはずだ。