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下品の極み―安倍晋三と白鵬

2019年の大相撲大阪場所11日目に、横綱白鵬と貴景勝が対戦した。結果は白鵬が勝利,大関とりの貴景勝は足踏みとなった。取り組み内容は、白鵬がしばらく封印していた、立ち合いのかち上げとその後左右の張り手を連発、激しい相撲で貴景勝を下した。

メディアもこの取り組みを、白鵬の気迫あふれる一番と絶賛、つい2年ほど前には横綱らしからぬ相撲と批判していた、かち上げや張り手を一転褒めあげていた。確かにこの一番は、横綱白鵬でなければ、気力満々の相撲ということになるかもしれない。

しかし、大阪場所11日目の白鵬―貴景勝戦が横綱相撲かというと、そうは思えない。これまで多くの横綱が、力をつけた若手と対戦して力の衰えを感じ、引退していった。そういう意味では、今回の白鵬―貴景勝戦は、白鵬いまだ健在なりを示したともいえる。ただ取り組みそのものは、かなり乱暴なものであり、横綱らしからぬ反則スレスレの技でもぎ取った白星といえなくもない。横綱の品位ということでいえば、白鵬は相変わらず下品なままといえる。

角界の第一人者白鵬が、年齢的な衰えを、なりふり構わぬ取り口でカバーしているのに対して、日本の政治の世界のトップである安倍晋三首相も、相変わらず「下品の極み」ともいうべき対応が続いている。

馬鹿馬鹿しくてあまり見る気もしないが、国会中継を見てのいると、野党議員の質問にまともに答えず、論点をずらして答弁する得意そうな安倍首相の顔を見ていると,暗澹たる気分になる。それもこれも、自民党プラス公明党で圧倒的多数を占めているからだが、そのような政治家をトップに押し上げてしまう、日本の体制の不備を感じざるを得ない。

最近の安倍晋三首相の顔を見ていると、日本の民主主義体制のありよう以前に、人間とはここまで下品になれるものかと感心してしまう。