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発想を転換すると「感染症予防」や「空気清浄機」はこう変わる

今年3月17日(日)の朝日新聞朝刊を見ていたら、久しぶりに元セブンーイレブンの鈴木敏文氏のインタビューが大きく掲載されていた。中身は「発想の転換がセブンーイレブンを成功させた」ということ。これまでずっといわれ続けたことだが、発想の転換が大事という点は十分納得できる。筆者の場合は、20代前半に初めてコンビニを利用したが、「これはいける」と思えなかったことを、今でも覚えている。出店が始まったばかりの頃のセブンーイレブンは、少し大きな「よろづ屋」という感じで、弁当もなければサンドイッチも並んでいなかった。何よりも煮詰まったドリップコーヒーを買ったときの「味わい」は今でも忘れられない。

それでも少しずつ手直ししながら、現在のフォーマットにすることによってコンビニはSMに次ぐボリュームの業態になったのだ。そこには「弁当なんて売れない」「おにぎりは家でお母さんがつくるもの」という既存概念を打ちこわし、新しいマーケットを作っていったコンビニ(セブンーイレブ)の苦闘があった。

予防・治療の先入感から抜け出せないインフルエンザ対策

ビジネスの世界では「逆転の発想」によるイノベーションを実現した企業のみが生き残っている。それは流通業であれ、製造業であれ同じことだ。ある時期、世界をリードしていた日本の家電メーカーの低落は、イノベーションがなかったからである。

まして生命や健康に関わる医療の世界では、扱うものがものだけに、どうしても保守的になってしまいがち。例えば秋から年明け2月ごろにかけて、最近大流行することが多いインフルエンザでは、予防注射で抗体をつくり、インフルエンザにかかりにくくし、罹患してしまえば病院へ行って「タミフル」や「ゾフルーザ」を処方してもらうのが一般的だ。逆にいえば、インフルエンザでは、ほとんどの人がこうした対処法しかないと固定的に考えている。

ところがインフルエンザでも、発想を転換すれば新しい対処法が見えてくる。つまり理論的には、空気中のウイルスを除菌(殺菌)してしまえば、インフルエンザにはかからない。とはいえ、日本中の家屋はもちろん、大気中からインフルエンザウイルスを除菌することは不可能だ。せいぜい家族が集まるリビングを除菌したり、人が集まる病院や学校、役所、職場などを効率的に除菌するしかない。しかし、インフルエンザウイルスの保菌者が集まり、院内感染の心配のある病院などを除菌するだけで、インフルエンザ罹患率はかなり下がる可能性がある。

また家族間で、インフルエンザがどのように広がるかを見ると、家庭内の除菌の重要性が見えてくる。長年家族のカルテからインフルエンザの感染経路を観察している川崎市の廣津医院・廣津伸夫院長によると、家庭での最大の感染源は0~6歳の乳幼児であることがわかってきた。逆にいえば乳幼児の生活エリアである、リビングや子ども部屋を除菌すれば、乳幼児の罹患が減少し、家族にうつすことも減る。乳幼児でいえば、自宅のほか保育園、幼稚園なども除菌すれば、インフルエンザ罹患率はさらにダウンするはずだ。

すでにこうした空間除菌消臭機は、パナソニックから「ジアイーノ」、株式会社エヴァテック研究所から「エヴァ水」とそれに対応した特製加湿器が発売されている。残念ながらパナソニックの「ジアイーノ」は次亜塩素酸をうたっているが、塩タブレットと水道水から生成できるのは、次亜塩素酸ナトリウムであり、オペレーションコストは安価だが、空間除菌脱臭機としての機能は低い。

それに対して筆者も販売に関わっている「エヴァ水」は、正真正銘の次亜塩素酸であり、扱いやすくするために、リキッド状にした液剤である。「エヴァ水」の購入にはコストがかかるが、ドラッグストアなどで販売している競合品と比べると価格は5分の1程度である。「エヴァ水」は現状ではpHの安定性からいっても、もっとも使い勝手が高い。

空気そのものを洗浄する空間除菌消臭機

空間除菌消臭機を使用すれば、空気洗浄の手法も大きく変わる。これまでの家庭用空気洗浄機は、コンパクトな機体の中に何枚かのフィルターを組み合わせて、それで空気中のホコリやゴミ、雑菌を取り除いていた。したがってその精度は、それほど高くはなかった。シャープの大型空気清浄機は、価格が10万円以上する。
それに対して「エヴァ水」を使った空気除菌消臭機では、ホコリはもちろんのこと、より微細なノロウイルスや食中毒菌、インフルエンザウイルス、スギやヒノキの花粉などをミスト状にした「エヴァ水」が取り囲んで分解し、最後は水に戻る。タバコのニオイやきついフレグランス、介護される家族がいる家庭のニオイも同じメカニズムで分解、空間から悪臭がなくなる。ここへきて増えている在宅介護の悩みは、薬剤と被介護者から発したイヤなニオイがこもってしまうこと。最近増えている大腸ガンの治療で人工肛門になったりすると、そのニオイが除去できるだけで、介護に取り組む気持ちが楽になる。「エヴァ水」を空間除菌消臭機で散布して消臭すると、ほかの香りでマスキングするわけではないので、スッキリした空気になる。つまり「エヴァ水」の消臭は、UCCのブラック缶コーヒーではないが、「何も足さない、何も引かない」消臭なのだ。